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三菱地所/電通/電通国際情報サービス 日本初のフィンテック系企業向けのコワーキングスペースが大手町にオープン

2016.02.08 10:37

 三菱地所(東京都千代田区)、電通(東京都港区)、電通国際情報サービス(東京都港区)の3社が協業し、フィンテック(ITを活用した金融サービスなどのイノベーション)系企業を対象とした日本初のコワーキングやネットワーキングのための拠点「THE FINTECH CENTER of TOKYO FINOLAB(通称・フィノラボ)」を大手町の「東京銀行協会ビル」に開設した。今月1日に開かれたオープニング・イベントでは報道関係者が約80名来場し、FinTech系スタートアップやパートナー、金融庁などがメディアに向けて日本初のフィンテックへの期待を語った。
 フィノラボは机・椅子などの什器や通信設備をユーザーに提供するサービスシェアオフィスである。施設内にコワーキングスペースの他、セミナールーム、5~10名用の共用会議室、6~8名用の来訪者会議室、皇居を一望できるリフレッシュルームなどを設けており、イベントや勉強会などを開催することで利用者同士の活発なコミュニケーション、外部の人も巻き込んだイノベーションも期待できる。
 三菱地所の常務執行役員を務める湯浅哲生氏は「大手町から丸ノ内にかけたこの近辺には三大メガバンクをはじめ、三大法律事務所、四大監査法人、各メーカーなどが集積するエリアとなっています。ありとあらゆる業種が集積する日本ビジネスの根幹を支える場所に、日本初のフィンテックが誕生します。後にこの場所が『日本のフィンテック』の聖地となり、この日が『フィンテックスタートの記念日』として振返っていただければと思います」と語った。
 また「FINOLABから世界へ」と題したパネルディスカッションも行われ、パネリストやモデレーターが「新たなビジネスが創出でき、企業の枠組みを超えた交流活動が生み出せる」といった認識のもとで会が進んだ。パネルディスカッションはパネリストやモデレーター、聴講者を含めて笑いの絶えない会となり、オープニング・イベント終了後に行われた懇親会も含めて、登壇者や関係者同士で懇親を深めたイベントとなった。
 懇親会中にはFINOLAB内の見学会も実施。多数の報道関係者や参加者が見学を行った。




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