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三菱地所 「大手町タワー・JXビル」に開設したサードプレイス 新ビジネス創出目指す
2016.02.29 17:12
三菱地所(東京都千代田区)は16日、「大手町タワー・JXビル1階に開設した交流活動・実証ラボ・情報発信機能を備えた新拠点「3×3 Lab Future(サンサン・ラボ・フューチャー)」の記者向け内覧会と開所式を実施した。
施設名の「3×3」とは「3Gears×3rdPlace」の略で、サステナブルな社会を実現するために必要な要素「経済・社会・環境」がギアのように噛み合いながらイノベーティブなビジネス創出を循環させていく、自宅でも会社でもない第3の場所(サードプレイス)を表している。施設運営はエコッツェリア協会が担う。誰でも自由に立ち寄れる場所であり、セミナーやイベントを開催することでエリア就業者と外部との交流を生み出し、組織の垣根を超えたビジネス創発を目指すという。
同施設には「新丸ビル」内の環境戦略拠点「エコッツェリア」や「茅場町グリーンビル」で三菱地所が展開してきた次世代オフィス空間実現のための実証を更に発展させる研究拠点として、個別冷房付きオフィスデスクや健康状態センサー付きチェア、天井輻射空調、個人用ブース「五感room」等を設置。さらに、自由に見学できるショーケース機能、キッチン機能を含めたデザイン性の高い交流スペース等を備えている。
開所式では三菱地所の杉山博孝社長が挨拶に立ち「この丸の内には4000社を超える企業が存在し、一昨年には中小企業基盤整備機構との協力関係をスタートした。大企業と中小企業の連携だけでなく、様々な分野のプロフェッショナルとの交流を通じて新たなビジネス、新たなイノベーションを起こして、より魅力的な東京にしていきたい」と抱負を述べた。