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<新戦略>ニッポンインシュア 家賃保証事業を承継・東京に本格進出
2016.03.07 12:49
不動産関連の総合保証会社・ニッポンインシュア(福岡市中央区)は、スマートレンダー(東京都新宿区)の家賃保証事業の譲渡を受けることを決め、昨年12月28日に契約合意に達した。
日本での賃貸借契約には、住宅を含め、家賃の継続的な支払い等を保証する「連帯保証人」をたてる習慣がある。しかし、昨今は保証人自体への信頼性や、保証人が多額の債務を負った際の保護等、個人の保証人をたてることの妥当性が疑問視されている。実際、住宅を中心に民間の保証会社が保証人となって入居者と保証契約するケースが増えてきており、個人の保証人をたてる慣習は破たんし始めている。
スマートレンダーは事務所や店舗への家賃保証に特化し、東京を中心に多くのクライアントを抱えている。一方、ニッポンインシュアは住居用家賃保証を中心に福岡にて事業を展開しているが、今回の事業譲渡によりスマートレンダーの持つノウハウを得ると同時に、東京への進出を本格的に行うとしている。