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大林組 スマートシティエネルギーシステムの設計支援ツール開発

2016.03.07 12:47

建物間連携により省エネルギー・低炭素化、電力自給率向上を図る
 大林組(東京都港区)は先月29日、スマートシティにおけるエネルギーシステムの設計支援ツール「エコナビ(シティ版)」を開発した。
 平成10年に開発した「エコナビ」は建物への省エネ手法適用の効果とコストとの関係を「見える化」し、利用者にとって最も効果的な省エネ手法の組み合わせを導き出す設計支援ツールである。最初に開発した一般建物の新築を想定した汎用版に続き、その後、マンションなどさまざまな建物新築やリニューアルなど、用途に合わせた各種エコナビを開発し、実績を重ねてきたが、今回開発した「エコナビ(シティ版)」ではエネルギーの面的利用に際して、最適なシステムを設計するため、複数の建物や施設からなる省エネ・低炭素化、さらに電力自給率を簡単に評価できるようになった。
 近年、各地で計画されているスマートシティでは、個々の建物の省エネ・低炭素化に加え、面的広がりを持ったエリアにおける複数の建物群をネットワーク化し、分散型電源システムの導入や建物間での電気・熱の融通などエネルギーの面的利用により、さらに大きな省エネ効果を得ることが期待されている。

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