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FCS-labo 「TRAVEL LABO」が1日にオープン

2016.03.07 12:37

ゲストをおもてなしで持続発展する民泊に
 不動産業界で一躍注目の集まる民泊。2000万人に迫る訪日観光客は2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでには3000万人を超えるのでは、という声も聞かれる。そのなかで日本発の「民泊」インターネット宿泊仲介サービスが1日に起ちあがった。その名は「TRAVEL LABO」だ。
 「今回、当社がリリースした『TRAVEL LABO』の目的はゲストである外国人の方に観光を楽しんでもらうという『おもてなし』の原点に戻ることです。昨今、民泊では『儲かる』という視点が比重を増しているようにみえますが、それも訪日観光客に楽しんでもらい、日本と民泊のファンになってもらわなければ成り立ちません。そのため当サイトに登録していただくホストの方には民泊運営のアドバイスはもちろんのこと、ゲストとのコミュニケーションもとっていただくことを推奨しております」(営業部 和田 大輔氏)
 民泊はこれまで訪日観光客の増加と合わせて、観光業界にとどまらず不動産業界においてもホストを増やしてきた。だが、和田氏が危惧しているのは「ただ泊まってもらうためだけのハコ貸しで終わっては育ちつつある民泊も格安ホテルに負けて縮小していくのではないか」ということだ。ゲストをもてなし、観光を楽しんでもらうとともに、ホストに民泊で持続的な利益を得てもらうことに重点を置いている。
 「大手セキュリティ会社とも協力するなど、ホスト・ゲスト双方への安全に配慮するとともに、ホストの方が当社にお支払いただく手数料は一定にしており、わかりやすくしてあります」(和田氏)
 「TRAVEL LABO」には開始前より登録が多くあり、改装中の物件を含め今夏頃までには1500件超の登録物件数となる。日本の魅力を伝えファンをつくっていき、ひいては民泊を持続可能な形にすることを目指す。

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