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<安心・安全>コミ― ユーザーの依頼で考案 衝突を防止できる自立式ミラー
2016.03.14 17:51
施設前の歩道を多数の自転車が駆け抜け、事故の危険性が高い。衝突防止用のミラーを導入したいが設置できる壁面がない。こうしたニーズを受けて開発されたのが可動式FFスタンドミラーだ。
平面なのに凸面鏡と同様の広い視界を確保でき、まったく出っ張りのない壁と一体化するFFミラーの生みの親、コミー(埼玉県川口市)が開発。衝突の危険性が高いT字路等でも通行人の有無は確認でき、事故回避に役立つという優れものだ。同社は営業部員だけでなく、全社員が同社製品を使用している現場に出向き、使い心地等をヒアリングしているが、開発部マネージャーの竹田尚永氏によると「1枚型のFFミラーを設置するための壁面がないという悩みを抱えたユーザーの依頼から開発のヒントを得た」と同製品誕生の経緯を説明する。今般、同様の相談が寄せられることが増えたためレギュラー製品として展開することになった。
ミラーの大きさは幅405mm×高さ300mm、全長は高さ1236mmと狭小地にも設置可能。ミラーの裏面に目的地表示や会社ロゴ等を掲示することもでき、案内板としても活用できる。高密度ポリエチレン製の台座に水を注入すれば重しとなるので突風等で転倒することはないが、車輪が付いているので移動は簡単だ。
「オフィスビルや集合マンションの駐車場へ導入実績があり、管理会社からの問い合わせが多い」(竹田氏)
オーナーとして安心・安全の確保は必要不可欠。館内事故を未然に防ぐことができそうだ。