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インベスターズクラウド 民泊物件開発プロジェクトスタート
2016.05.16 14:37
「tateru bnb」第1号民泊物件の開発に着手
アプリではじめるアパート経営「TATERU(タテル)」の開発・運営を行うインベスターズクラウド(東京都港区)は12日、京都で同社初となる民泊台1号物件の開発に着手したと発表。
京都市は米大手旅行雑誌『Travel+Leisure』が発行する観光ランキングで京都が2014年及び2015年に2年連続で世界一になるなど、世界的な観光都市として発展している。インバウンドをはじめとして年間5000万人(『Travel+Leisure』誌観光ランキングより)を超える観光客が訪れているが、急増する宿泊需要に対し、宿泊施設の不足が生じている。京都市では宿泊施設の解消に向け、平成24年に京町家の一棟貸しについて、一部条例を改正し特例を設けるなど対策を行っているが、依然としてインバウンドは増加傾向にあり、宿泊施設は不足している状況だ。
このような背景から、同社では今後も京都市における民泊の需要は増え続けることが予想されるため、同社は民泊第1号物件として京都市にて開発を着手するに至った。
物件は京都市中京区御供町に所在し、敷地面積は64・76㎡、町家風戸建1戸貸しとなっており、完成予定は12月となっている。
同社は「TATERU」会員9万人の目標に向けて、日本の観光都市を対象とした民泊物件の開発、販売を進めていく予定で、民泊向けの土地マッチングから、建築、運営代行、管理等も行っていくという。さらに「IoT×民泊」を推進していくため、IoT機器「TATERU kit(タテルキット)」の開発を行う子会社のiApartment(東京都港区)と連携し、「TATERU kit」を活用したインバウンド向けのコンシェルジュサービスやインターホンによる顔認証チェックインなどの、民泊サービスの開発を進めていく予定だ。