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日本橋キッズタウン実行委員会 日本橋で老舗の技術を学ぶ
2016.05.23 13:53
小学生向けの職業体験イベント「日本橋キッズタウン」開催
今月14日と15日の2日間にわたり、日本橋キッズタウン実行委員会が主催する「日本橋キッズタウン ~わくわく!ワーク体験~」が開催された。
今年で2回目の開催となる「日本橋キッズタウン」は、創業360年以上続く和紙老舗店での和紙制作や平安時代創建の神社での神主体験などが可能な小学生対象の職業体験イベント。その他にも、銀行窓口及び株・投資を学ぶ「金融体験」や製薬会社による「化学実験体験」、日本橋の老舗店や百貨店「コレド室町」の店舗による「商業体験」といった全29種類が体験できる。中央区日本橋に立地する「コレド室町」を中心に地元店舗や企業の協力によって大々的に開催され、メーン会場がある「コレド室町」地下1階の日本橋案内所周辺では、多くの人が訪れ賑わった。
都内有数の古社である「福徳神社」では小学生による神主体験が行われ、普段着る機会のない神社の装束を着て、お供え物づくりや家族の健康祈願を同神社の宮司である真木千明氏から丁寧に教わりながら実施。
また、承応2年(1653年)創業の和紙専門店「小津和紙」では、木清氏の指導のもと、子供たちの和紙作りが行われ職人技を間近で見ながら「手漉き和紙体験」ができるとあって、和紙の大切さを体感するとともに熱心に取り組む姿が見られた。
日本橋に本店を構える和菓子の老舗店「榮太樓總本鋪」では、小学生による和菓子作りを開催。「コレド室町3」の3階「橋楽亭」にて実施され、繊細な細工を楽しみながら、江戸時代から続く老舗の技を体感した。また、江戸桜通り地下歩道の「榮太樓總本鋪」出張ブースにて、あんみつの試食販売も開催。小学生によるあんみつ作りと試食販売によって、あんみつを購入する客も沢山見られた。三井不動産(東京都中央区)の日本橋街づくり推進部の坂本彩氏は「子供が訪れるイメージの無かった日本橋に、老舗の各店舗・企業様協力のもと職業体験を実施し、少しでも興味を持って頂けたらと思い開催しました。小さい頃に普段関わる事のできない職業を接点として、大人になってからも日本橋を利用して頂けるような職業体験イベントとなっております」と語る。
「コレド室町」の誕生によって、日本橋エリアの利用客、特にファミリー層の姿が見られるようになってきた。更なる利用客の増加が見られる日本橋エリアに、今後も注目である。