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森ビル 「六本木ヒルズ」の屋上庭園にて「田植え」イベントを開催
2016.06.06 10:47
昨月28日に「六本木ヒルズ」の「けやき坂コンプレックス」の屋上庭園にて、森ビル(東京都港区)が主催する「田植え」イベントが行われた。
今回で14回目となる同イベントには、六本木ヒルズの居住者や周辺地域に暮らす地元住民、オフィスや店舗に勤める人、またその家族など約140名が参加。普段体験することの少ない田植えとあってか、子供やその家族、大人までが進んで田んぼの中に入り、日本の伝統的な稲作文化を体験した。参加者からは、「都会の真ん中で田植えが出来るとは思ってもいなかった」や「ビルの屋上に田んぼや畑がある」、更には「カエルまで住んでいる」といった感想が聞かれ、存分に田植えを満喫した。
屋上庭園は「けやき坂コンプレックス」の屋上に作られた、通常非公開の自然空間。森ビルは「都心の真ん中で、日本の農の風景を再現しよう」との思いから、水田や畑を設け、田植え、稲刈り、餅つき等の様々なコミュニティ活動を実施する。
また今年度は青森県とコラボレーションし、特A米「青天の霹靂」を植えた。「青天の霹靂」は、青森県の米づくりの経験と情熱が注ぎ込まれ、開発に約10年を要したブランド米。平成26年産米と27年産米では、日本穀物検定協会の食味ランキングで2年連続最高評価の「特A」を取得した。粒が大きめのしっかりとした米で、粘りと切れのバランスが良く、上品な甘みが残る味わいをしている。ちなみに、「青」は青森県の青、「天」は遥かに広がる北の空、「霹靂」は稲妻を表しており、「晴れ渡った空に、突如として現れる稲妻のような、鮮烈な存在」になってほしいとの想いで名付けられたもの。
今回植えられた「青天の霹靂」は、秋に行われる「稲刈り」で採取され、年明けに行われる「餅つき」で食べることができる。森ビルでは、今後も「六本木ヒルズ」周辺に暮らす地元住民に自然の大切さを還元していく。