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ラサール不動産投資顧問 平塚エリアに新たな物流施設が竣工
2016.06.06 10:49
物流の中心地として今後に期待
ラサール不動産投資顧問(東京都千代田区)がトナミ運輸(富山県高岡市)向けに開発していた物流施設「ロジポート平塚新町」が先月31日に竣工した。
「ロジポート平塚新町」は、圏央道「寒川南IC」まで3・7kmに立地し、東名高速道路や中央自動車道へのアクセスが容易となっている。
ICに近いことから物流の生命線である交通の利便性に優れており、2018年度には同施設から約8kmの位置に「厚木南IC」が開設、平成32年度には「御殿場IC」までの全区間が開通する予定で、この平塚エリアから西日本方面への交通利便性が一層高まり、新しい物流の中心地としての発展が期待されている。
近隣の人口は、半径3km圏内は19万人、半径5km県内では36万人。アクセスはJR東海道本線「平塚駅」から路線バスで10分と公共交通からのアクセス性もよく、施設で働く従業員の通勤の利便性が高い環境となっている。
同施設にはL字型トラックバースを備え、床荷重1・5t/㎡、梁下天井有効高5・5m以上、柱スパンは9・9m以上を確保し、大型の輸送車にも対応している。内装については全館にLED照明を導入しているほか、緑化駐車場の整備など環境や省エネルギーにも配慮している。
建物の敷地面積約1万4600㎡、延床面積約2万9100㎡の地上4階建て。BTS型の物流施設としての稼働を目的としている。総合物流企業のトナミ運輸へ竣工と同時に1棟貸しすることが決定している。トナミ運輸の代表取締役である綿貫勝介氏は「当社の平塚エリアにおける新拠点として稼働し、3PL事業の業容拡大を目指したい」としている。
ラサール不動産投資顧問は今後も各企業の戦略的物流拠点となる適地を見定め、テナント企業活動のニーズに応える物流施設開発を進めていくとしている。