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イトーキ/リバースプロジェクト 新規事業創出を目指す「CSW事業」開始

2016.06.27 16:28

教育研修と新規事業共創プラットフォーム展開
俳優の伊勢谷友介さんが統括プロデューサーに
 イトーキ(大阪市城東区)は21日に記者説明会を実施し、俳優の伊勢谷友介さんが代表取締役を務めるリバースプロジェクト(東京都港区)との共同事業として社会性に富んだ新規事業創出をゴールとしたCSW事業を開始すると発表した。  
 「CSW」とは「Corporate・Social・Willの頭文字を取った造語で、各企業(Corporate)が目指すべきより大きな理念・志(Will)を共有(Share)し、互いの強みを社会(Social)のための価値に変革していく」という概念。新たなビジネス領域を開拓するために、企業が社会的責任として実施する「CSR事業」、社会的価値と企業的価値を両立させて経済活動を通じて社会的な課題を解決していく「CSV経営」を発展させた形として共創によって市場と社会的価値を大きく変革していくことを目的とする。 
 イトーキの平井嘉朗社長は「当社にとってチャレンジ。126年という歴史を積み重ねてきた企業として社会にどのように貢献していくべきか、1つの方向性が当事業にある」との考えを述べ、伊勢谷さんは「社会課題を1社で取り組むのではなく、志ある企業が連携しながら事業として解決していくべき。企業同士が共有しながら社会のために志を1つに進んでいく事業がCSWとなる」と説明した。
 具体的な取り組みとして社会人や団体等を対象にした教育研修プログラム「松下村塾リバースプロジェクト with ITOKI」を実施する他、各企業の新規事業企画部が連携し、解決策やアイディアを共有する共創プラットフォームを設立。平成31年を目標に社会課題解決につながる新規事業の創出を目指す。
 イトーキは来月からCSW事業部を立ち上げ、総括プロデューサーに伊勢谷さんが就任することになる。




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