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大林組/宇部興産 高強度かつ高耐久セメント系繊維補強材料を開発

2016.07.18 17:09

 大林組(東京都港区)は宇部興産(山口県宇部市)と共同でコンクリート構造物のリニューアル工事に使用する長期耐久性に優れた補修・補強材料「タフショットクリート」を開発し、工事での実証を経て実用化した。
 高度成長期に建設・整備された構造物は供用開始から既に40年を超え、維持管理の面から補修などにより構造物の耐久性を向上し、ライフサイクルコストを低減できる技術が求められている。従来、コンクリート構造物の補修や補強にはポリマーセメントモルタルを使用することが一般的であったが、圧縮強度が躯体コンクリートと同等のため、補強する場合には部材の厚さが増大してしまうという課題があった。また、補修や補強後の耐用年数が30年程度と短く、塩害や中性化による劣化が起こりやすい海岸などの特殊な環境課では補修・補強部周辺にマクロセル腐食(局部的に陽極部で鋼材が腐食する現象)再劣化が発生しやすいことが課題であった。
 それを解決するため、大林組と宇部興産は従来のポリマーセメントモルタルと比較してコストは同等で優れた性能を有するノンポリマーの補修・補強材料「タフショットクリート」を開発。高強度かつ高耐久な材料のため、部材の厚さを低減できるとともに、ライフサイクルコストを低減することが可能。




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