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三菱電機 安全性と省エネ実現のエスカレーター「Sシリーズ」の販売を開始
2016.07.25 16:06
三菱電機(東京都千代田区)は、日本国内向けエスカレーターの新製品として、「Sシリーズ」の販売を今月27日から開始する。
「Sシリーズ」は安全機能の充実を図ることで従来の製品に比べ、乗車時の安全性が向上されている。主な新機能として、緊急停止時に緩やかに減速し転倒リスクを低減する「スローストップ機能」、衣類・履物等がステップとスカートガードの間へ巻き込まれることを防ぐ「スカートガードプラス」、くしとステップの間に物が挟み込まれた際にエスカレーターを停止させる「コムセーフティ」、地震発生時にエスカレーター支持部分の状態を容易に確認できる「点検床板」等が備わっている。
更にインバーターの標準搭載や照明のLED化などにより、従来品と比較し約35%の省エネも実現している。
インバーターに最適励磁制御を採用しモーター効率を向上させ、センサーで混雑度を検出し利用者が少ない場合は2段階で減速運転する「省エネ運転モード」を採用。また、全ての照明にLEDを採用し省エネ性と長寿命化も実現している。
三菱電機では幅広い年齢層が利用するエスカレーターにおいて、安全性に対するニーズの高まりと環境への配慮に応えるべく、今回の「Sシリーズ」を開発した。今後、国内で年間500台の販売を目指すと発表した。