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新日鉄興和不動産 中規模ハイグレードオフィスビル「BIZCORE(ビズコア)」シリーズを新規展開
2016.08.08 17:54
新日鉄興和不動産(東京都港区)は中規模ハイグレードオフィスビル「BIZCORE(ビズコア)」シリーズを新展開し今月2日、第1弾となる「BIZCORE神保町」を着工したことを発表した。竣工は来年11月を予定している。
東京都内の企業の99%は従業員300人未満の中小企業であり(平成26年総務省統計局データ)、その多くが入居する中小規模オフィス(基準階貸床面積50~200坪)のストックは23区内で36%(約330万坪)となっている。この中小規模オフィスのうち、築20年以上のビルは81%(約265万坪)を占めており、旧耐震基準で建てられたものも数多く存在する。
また、東日本大震災以降、事業者がオフィス移転において「賃料」や「セキュリティ」よりも「耐震」、「防災」、「BCP」を重視する傾向が強まっており、築古ビルの老朽化が深刻な問題となっている。
新日鉄興和不動産はこうした現状を踏まえ、約90棟を数える都心を中心としたオフィスビルの開発及び管理・運営業務で培われたノウハウを生かし、快適性・上質感のあえる中規模オフィスビルの開発に取り組むこととした。
第1弾の神保町を皮切りに現在、赤坂・築地・渋谷エリアでの開発計画が進行中。今後は年間2~3棟の開発を目指し平成32年までに500億円規模の事業拡大を図る。