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西条護謨 灌水装置の騒音抑え、常夜灯にも 水と緑の屋内用パーティション
2016.08.22 16:42
農業機械・建築機械等の総合メーカーであるクボタ(大阪市浪速区)と50年以上の取引実績を有する西条護謨(東京都台東区)。上水道管用ゴム製品の取り扱いや、新方式ウオーターサーバー開発等を手がけてきた技術力を生かして新たに環境事業に進出。今年9月から屋内用緑化パーティション「レラグリーン」の販売を開始する。
建築物において緑化を採用する際、屋上や外壁が中心。しかし、昨今では植物が有する「癒し」、「空気清浄」、「インテリア」の効果が認められてオフィスやエントランス等に「緑化」を採用する建物も増えている。屋内緑化にも様々な方式が存在するが「レラグリーン」の特長について、開発者である西条護謨の西原千晴社長は次のように説明する。
「ハイドロカルチャー方式で土を使用せず、水と植物の活力を利用し自動潅水装置を備えたFRP製のタンク一体型の棚にハイドロコーンを用いたミニ観葉植物を配することで清潔で無臭のため、病害虫もほとんど発生せず管理が容易でデザイン性の高い『水と緑のパーティション』が完成したのです」
本体の大きさは高さ1600mm、幅900mm、奥行き270mm。中心部は3段トレーになっており、水が循環するトレー部分に植物を設置する。最下部に水タンクがあり、ポンプで最上部まで水をくみ上げて循環させる。西原社長によると「一般的なパーティションで間仕切りをするのは味気ない。植物を介在させることで雰囲気が柔らかくなり、人の気配もわかるようになる」とのこと。植物は簡単に取り換えられるので、季節に合わせてアレンジすることができ、屋内空間に「彩り」を与えることができる。また、LEDによって植物がライトアップされ、夜間はインテリア照明や常夜灯としても活躍する等、現状を手軽にワンアップできる。
驚くべきは自動潅水装置による水の音がほとんどしないことだ。西原社長は「潅水装置で騒音のもとになっているのが、潅水用ノズルで泡が発生し、泡が弾ける音が不快感を与えます。そこで、送水量を適正にする装置の内蔵や送水チューブ内にひと工夫する事で不快音を減少させた」と胸を張る。細かな点まで「癒し」を追求した製品だ。