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ジェイアール東日本ビルディング 単独開発1号物件「JEBL秋葉原スクエア」が竣工

2016.08.29 12:07

 ジェイアール東日本ビルディング(東京都中央区)が初の単独開発ビルとして建設を推進してきた「JEBL秋葉原スクエア」が、今月31日に竣工する。同社は東日本旅客鉄道(東京都渋谷区)が開発するオフィスビルの運営管理を担う会社として発足したが、JR東日本グループが掲げる経営構想の中の「新たな事業領域への挑戦」にも取り組んでいる。今回のプロジェクトは用地の仕入れから開発までを自社で行うデベロッパー事業としての1号案件となる。
 「JEBL秋葉原スクエア」は、JR線などが乗り入れる「秋葉原」駅の徒歩圏内・神田練塀町に位置し、建物規模は地上13階地下1階塔屋1階、敷地面積約1410㎡、延床面積約1万1580㎡となっている。外装デザインは、江戸時代この一帯に瓦と土の縞模様が美しい「練塀」の武家屋敷があったことから、「練塀」の特徴である水平ラインを際立たせたモダンなデザインを採用。また、入居者への快適なビジネス環境を提供するため、最上階にはスカイラウンジや屋上テラスを設けている。スカイラウンジにはハイカウンターやトイレを備えており、窓を開放すれば屋上テラスと一体的な活用が可能である。
 ビルは入居企業の事業継続性(BCP)を支援する観点から免震構造を採用し、災害時の非常用発電機による電源供給やトイレの継続使用、防災備蓄倉庫の設置などの面で充実を図っている。また、LED照明、太陽光パネル、Low―Eガラスの採用など、環境負荷の低減を図る施策も積極的に行っている。なお、1階及び2階にはコンビニエンスストア、居酒屋とビストロを融合させた新業態の飲食店舗が入居。テナントだけではなく地域住民への利便性向上にも貢献する。




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