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エブリ 導入3カ月で約80%の空調消費電力を削減
2016.08.29 12:06
NCS&A(大阪市中央区)のグループ会社であるエブリ(大阪市城東区)は、長谷川電気工業所(新潟県村上市)が開発したセントラル空調対応省エネシステム「エコ・ビジョン」を、大阪市住之江区の「ホテルコスモスクエア国際交流センター」に納入。今年4月の導入から3カ月で約80%の電力削減を達成したと発表した。
「エコ・ビジョン」は、宿泊施設をはじめ各種大型施設の空調設備において、月間電力量の削減率98・3%(月間最高)の実現が可能な省エネシステム。高性能インバーターと制御盤を空調の冷温水ポンプに取り付け、水温と圧力データなどをコンピュータに取り入れてコントロールするという仕組みだ。「エコ・ビジョン」に搭載されている負荷連動流量制御システムを用いて負荷に応じて運転することにより、一般的なインバーター制御では消費電力の30~40%にとどまる削減率を、70~90%台へと大幅な削減を実現しており、その規模は業界で最も高い水準である。「ホテルコスモスクエア国際交流センター」では1年を通し稼働させることで、年間約400万円の電力削減が実現する予定で、削減された光熱費は利用客のために宿泊施設としての更なる商品力の強化とサービスの充実化を図るとしている。