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ロードスターキャピタル 適正なオフィスビル売買市場を整備
2016.09.12 16:26
オフィスビル価格査定サービス「AI-Checker」
AIで人間の意思決定をサポート
不動産投資に特化したクラウドファンディング「OwnersBook」を展開しているロードスターキャピタル(東京都中央区)は先月31日、人工知能(AI)によるオフィスビル価値査定サービス「AI―Checker」のサービス提供を開始した。
近年、IT技術を利用して不動産サービスの進化を図る「不動産テック」が業界内で注目されている。そのなかで、物件価格査定についても、これまで、ビッグデータやAIなどを駆使して情報を集約・加工・分析し顧客にデータ提供するサービスが査定対象をマンション・戸建てを中心としてリリースされてきたが、今回の「AI―Checker」はオフィスビルに強いサービスとして誕生した。
今回のサービス提供開始の背景について代表取締役社長の岩野達志氏は、「一部のオフィスビル売買市場では、適正価格から大きく乖離した売買案件も存在しているのが実情です」と指摘し、次のように続ける。
「この状況を打開し、オフィスビル売買市場における適正価格での取引の促進を目指すのが、今回提供する『AI―Checker』です。AIの強みと人間の強みを掛け合わせることで従来の限界を超えた取引が可能になっていくと考えています。利用対象者は現時点では不動産仲介会社を想定していますが、将来的には一般の人にも利用してもらい、不動産投資をより身近に感じられる世の中にしていきたいと考えています」
オフィスビル売買市場における取引の適正化を促進する「AI―Checker」。不動産投資市場を健全化・活性化させていく点で注目が集まる。