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金融庁/日本経済新聞社 最先端のフィンテックを発信するサミット
2016.09.26 13:31
「フィンサム(Finsum)」開催
金融庁と日本経済新聞社(東京都千代田区)が主催するフィンテック・サミット(FinTech・Summit)、略して「フィンサム(FinSum)」が、今月20日、21日の2日間にわたって「丸の内ビル」と「東京銀行協会ビル」で開催された。
フィンテックはファイナンスとテクノロジーの2つを併せた造語で、IT技術を使用した新たな金融サービスを意味する。金融ITや金融テクノロジーと略されることもある。昨今では、金融IT分野のベンチャー企業の成長が目覚ましく、中小企業向け支援サービス、セキュリティ、投資ツール、仮想通貨などの発展が見られる。今回開催された「フィンサム」は、それら分野の最先端のフィンテックを発信するとともに、金融業界だけでなく消費者の生活にも身近な存在であることを伝えるため体験型展示コーナーも設置したプラットフォーム・イベントである。
「丸の内ビル」の7階「丸ビルホール」では、フィンサム・シンポジウムとピッチ・ランが開催され、8階の「丸ビルコンファレンススクエア」ではワークショップが行われた。また1階のマルキューブではフィンテック・アイランドが行われ、国内のみならず世界中のフィンテック業界を牽引するリーダーが集結するフィンサム・シンポジウムやワークショップ等に対し、一般人も足を止めて展示コーナーを見学する様子が見られた。
さらに「東京銀行協会ビル」の14階にあるフィンテックスタートアップを対象としたシェアオフィス「FINOLAB」では、2日間にわたりアイデア・キャンプが行われた。アイデア・キャンプは、金融業界が抱える課題について3人1組の学生チームで解決法を提案するコンテスト。フィンテック企業や各大学の協力のもとに実施された同コンテストでは、第一線で活躍する企業家やメンター(指導者・助言者)を審査員に迎えて実施。若い世代から様々なアイディアが出され、メンター・審査員との交流も深めた。