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プロレド・パートナーズ 1年で登録物件数5万5000件突破
2016.10.10 11:46
包括的な賃貸オフィス専門サイトを目指す
プロレド・パートナーズ(東京都港区)が昨年10月に開設した賃貸オフィス専門の情報サイト「Officil(オフィシル)」の登録物件数が5万5000件を突破。これまで首都圏のオフィス情報に特化していたが、地方の物件情報の取り扱いを開始。バーチャルオフィス等の小規模物件から大規模オフィスビルまで網羅している。
賃貸オフィスの物件情報を提供するポータルサイトは多数存在するが、同サイトが急速に物件数を伸ばしている理由は何か。代表取締役の佐谷進氏は「多くの物件情報を持つ仲介・管理会社の協力を得ているため」と説明する。
「これまでのオフィス情報サイトは仲介業者や管理会社が独自にポータルサイトを開設していたが、各社が得意とするエリアや建物規模等、取り扱う物件情報に著しい偏りがあった。一方、当サイトでは自社ポータルサイトを持つ仲介会社や管理会社と提携して物件情報をまとめて掲示するため、全国規模で登録件数が増えている。レンタルオフィス運営会社等も含めてパートナーは数十社まで拡大した」(佐谷氏)
サイトを運営するプロレド・パートナーズは新電力活用等によるエネルギーコストマネジメントや小売企業の出退店戦略等をサポートする経営コンサルティング会社。自ら仲介事業を行わないため、多くの仲介会社の協力を得ることに成功した。また、様々な仲介会社の情報を集約しているサイトの特性を生かして借主のニーズに最適な情報提供を行っている点も高く評価されている。物件ごとに対応可能な仲介業者を選択できるので、仲介業者が自社運営しているサイトと競合になることはなく、複数サイトの情報が一元化できるので集客力は更に向上する仕組みだ。