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清水建設 電力小売り事業に参入 自社関連施設から電力供給開始
2016.11.21 12:58
清水建設(東京都中央区)は11日、電力小売事業に参入すると発表した。サステナビリティ事業の推進とBSP事業の強化が主な目的。計画では15日に自社施設、賃貸用不動産、グループ会社施設など自社関連の計8施設を対象に電力供給を開始し、平成30年4月にはBtoBモデルの電力小売事業を開始する予定とのこと。今年9月27日に経済産業省より小売電気事業者の登録を受けている。 自社関連の8施設に対しては、日本卸電力取引所からの調達電力等を主電源に事業運営を行い、年間で約14GWhの電力を供給。同事業を通じて電力需給業務のノウハウを蓄積するとともに事業性を精査・検証するという。また、BtoBモデルの電力小売事業は同社設計施工のビルを主対象に事業展開する。顧客との一層の関係強化に努めるとともに、契約したビルについては省エネルギー・サービス等を提供し施設運営管理業務の受注に結びつけていく考えだという。提供する電力は自社保有の発電施設や再生可能エネルギー事業者から調達するクリーンな電力とする。再生可能エネルギー使用100%を目指す企業「RE 100 Initiative」が世界的に増加している関係から、国内においてもクリーンな電力に対して底堅い需要があると同社は考えている。