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三井不動産 延床25万㎡超 豊洲に新たなランドマーク
2016.12.05 14:29
「(仮称)豊洲二丁目駅前地区第一種市街地再開発事業2―1街区 AC棟」起工
三井不動産(東京都中央区)は1日、「(仮称)豊洲二丁目駅前地区第一種市街地再開発事業2―1街区 AC棟」の起工式典および起工祝賀会を開催した。
同計画は「豊洲二丁目駅前地区第一種市街地再開発事業」の一環として、昨年6月に竣工した江東区豊洲シビックセンター、同年11月に竣工した東京消防庁深川消防署豊洲出張所に続く建物整備事業。
豊洲二丁目は土地区画整理事業が施行され住宅や商業施設等への大規模な土地利用が進んでいる地域であり、ゆりかもめ、東京メトロ有楽町線「豊洲」駅や交通広場が位置し交通の結節点になっている。一方で、深川消防署や江東区豊洲文化センターなどの公共施設が立地している以外はほとんどが未利用の状況であるため、同事業はこれらの機能更新に併せて低未利用地の合理的かつ健全な高度利用を図り、豊洲地域の核としてのまちづくりを行うものとされている。
同計画は「豊洲」駅前の約1・9万㎡の敷地(2―1街区では計約2・8万㎡)におけるオフィス機能を中心としたミクストユースの大規模再開発で、建物の延床面積は約18・4万㎡(来年着工予定のB棟を合わせて約25・9万㎡)と都内湾岸エリアにおける新たなランドマークとなる、豊洲エリア最大規模のプロジェクトである。
最先端の機能を備えたオフィスに加え、隣接する「アーバンドッグららぽーと豊洲」の機能を拡大する商業ゾーン、三井不動産グループが直営するホテルゾーンを設けるほか、「電気」と「熱」の供給を行うエネルギーセンターを設置し更なるBCPの強化を図る。これは三井不動産グループとしては日本橋エリアに次いで2番目の事例となる。また、周辺エリアとの一体性や更なる賑わい創出にも考慮しており、計画地内における緑地空間や広場空間を整備するだけでなく、隣接する豊洲公園へのブリッジや「アーバンドッグららぽーと豊洲」へのダイレクトアクセスを可能とするデッキを整備するなど周辺エリアとの回遊性・ネットワークも意識した計画となっている。
起工祝賀会で三井不動産の菰田正信社長は「本プロジェクトは『豊洲』駅前の大変重要な立地に位置しており、シンボリックなプロジェクトになると認識しています。2020年の東京オリンピック・パラリンピックを契機に益々注目されるこの湾岸エリアにおいて東京の新たなシンボルとなるよう、また時を経るごとにさらに魅力を増し地元の皆様や国の内外から訪れる方々に末長く愛される街となるよう、三井不動産グループとしても全力を尽くしていきます」とコメントしている。