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東急不動産/東急コミュニティー 空きビルで体験型災害訓練
2016.12.05 14:26
テナント参加し災害対応力を強化
東急不動産(東京都港区)と東急コミュニティー(東京都世田谷区)は解体予定の空きビルを利用して、東急不動産のオフィスビルに入居するテナントを対象とした体験型災害訓練を東京消防庁神田消防署と連携し先月25日に実施した。
東急不動産は東急コミュニティーと連携し、オフィス勤務者用の防災備蓄品を各オフィスビルへ配備するほか、東急不動産を災害対策本部とする災害時対策マニュアルに基づいた訓練を全オフィスビルで同時に実施するなど、災害時の対策を強化している。
今回は東急不動産のオフィスビルに勤務する従業員に災害を模擬体験させることで、防災意識および災害対応力の向上を図った。また空きビルを利用することで、実際の火を使った消火訓練を行うなど、通常の防災訓練では体験できない実践的な内容を実施した。
両社はオフィスビルの管理運営スタッフだけでなく、オフィスビルに勤務する従業員との連携を深め災害対応力の強化に努めていくとともに今後、地域の防災力向上への貢献に向けて、空きビルを消防署の訓練に利用するために開放することなどを検討していく。