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<新社長就任>東邦レオ 新しい視点を生かして事業創造へ
2016.12.05 14:25
ホールディングス体制強化も
都市緑化、外断熱事業を展開する東邦レオ(大阪市中央区)は、先月28日付で平成24年より子会社の社外顧問を務めてきた吉川稔氏が代表取締役社長に就任した。
吉川氏は昭和40年生まれ。住友信託銀行勤務ののち、セレクトショップを運営するリステアホールディングス取締役副社長、カフェ経営のカフェ・カンパニー取締役副社長等の要職を歴任。平成22年にはクール・ジャパンの産業化、海外市場開拓に向けた戦略の検討を行う「クール・ジャパン官民有識者会議」に民間委員として参加するなど、クール・ジャパン機構の創設に貢献、平成26年からは木造住宅における屋上リビング事業を手掛ける東邦レオグループの子会社であるinnovationの社外顧問として主に製品のコンセプトやブランド作りに尽力。今年3月にはinnovation代表取締役に就任した。
東邦レオではこの5年間、30代を主体とする若年層がリーダーとなり時代に即した事業・サービスを開発、時をかけ「施行実績」、「技術ノウハウ」、「人材」を醸成してきた。吉川氏は「ファシリテーター型リーダーシップ経営」による組織運営を得意としていて、社外からの新しい視点で事業間を紡ぎ、シナジーを生みだすことでさらに高い成長性を目指せることから、今回の代表取締役社長就任の運びとなった。
また今回の人事を機に同社ではホールディングス体制の強化を行う。平成2年から26年にわたり2代目社長を務めてきた橘俊夫氏は東邦レオホールディグスの代表取締役として、ホールディングス全体のガバナンスを担うとともに、今後は事業会社を増やし次世代の若手経営者層を育成し、積極的に事業発展に取り組んでいく。