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三井不動産/上智学院 上智大学「ソフィアタワー」竣工
2017.01.23 12:40
教育研究施設にオフィスビルを併設
三井不動産(東京都中央区)は学校法人上智学院(東京都千代田区)よりキャンパス再整備に関するプロジェクトアドバイザリー業務を受託し、同学院の新たなシンボルとなる「上智大学6号館(ソフィアタワー)」の建設を推進。20日に竣工した。建物規模は地上17階地下1階、延床面積約3万9000㎡、敷地面積約5700㎡。
「ソフィアタワー」は低層階に上智学院の教育研究施設を配置し、地上7階~16階の高層階に「四ツ谷」駅前という立地を生かした賃貸オフィス床を配置。三井不動産はオフィス部分についての商品企画を中心にプロジェクト推進支援を実施。さらに竣工後はオフィス部分をマスターリースし、教育研究施設部分も含めた建物全体の運営管理を三井不動産グループ(三井不動産、三井不動産ビルマネジメント、三井不動産ファシリティーズ)が担う。上智学院の発表では、オフィスビル部分(1階店舗部分、7階~16階)に、テナントとしてあおぞら銀行(東京都千代田区)の本社が5月をめどに入居するとのこと。賃料収益は海外からの留学生や遠方出身の学生への支援を目的とした奨学金等として活用するとしている。
同プロジェクトに先立ち、三井不動産は上智学院のキャンパス整備方針策定・実施に関するコンサルティング業務を受託。上智学院にとってベストなプラン(ソフィアタワーの新設および既存施設の改修等)のアドバイスを行った。三井不動産は「『不動産』に留まらない総合的なソリューションパートナーを目指す取り組みの一環として、今後とも学校法人に寄り添い、学校・地域の歴史を重んじながら、各校のブランドをより魅力的にしていくためのキャンパス・施設整備のお手伝いや、保有資産の有効活用・収益の最大化など、グループ全体で取り組んで参ります」としている。