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野村不動産 国内最大級の基準階床面積を誇る先進オフィスビルがみなとみらいに竣工
2017.01.30 11:40
野村不動産(東京都新宿区)は平成27年3月より建築を進めていた「横浜野村ビル」が今月26日に竣工した。
「横浜野村ビル」は1フロア1000坪超(約3500㎡)と国内最大級の基準階床面積を誇る同社グループの基幹ビルとなる。延床面積は約8万1510㎡、敷地面積は約8946・3㎡。地上17階で構造は鉄骨造。中間階免震構造を採用している。
野村総合研究所による一棟借りによって4月より満床稼働の予定。店舗テナントは全8区画(飲食5店舗、サービス3店舗)が入居を予定しており今夏にオープンする。
同ビルの最大の特長は充実したBCP対策。その一つとして免震構造(中間階免震)を採用した。埋立地であるみなとみらいエリアは地下への設備導入は他のエリアに比べてコスト高となるため、1階と2階の間に免震設備を導入。これによりコストを軽減した。また、非常時の上下水確保。停電時も共用部への電力供給が可能であるためトイレの利用が可能。上水は断水時、館内在館人員の20%×3日分の給水を確保。下水に関しても上水と同量の下水貯留が可能となっている。加えてビル発電機・熱源としてコージェネレーションシステムとデュアルフュエル式発電機によるバックアップ体制を構築。ビル用発電機のデュアルフュエル発電機からは停電時に専有部電力供給として15VA/㎡を確保。2週間程度稼働が可能。コージェネレーションシステムは事情時の熱源確保ができオフィスフロアの約30%分を1週間程度まかなうことができる。それ以外にも外気取り入れや2、4、5階に備蓄倉庫を設け、防災備蓄品などを収納ができる。
環境配慮については各種認証(CASBEE Sランク、SEGES認証など)の取得や雨水利用システムを採用している。