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蔵王産業/日本カーペットタイルリセット協会
2017.01.30 11:24
タイルカーペットの新たな再生・洗浄技術を解説 講習会初開催、ビルメン90名超集まる
国内清掃機器メーカーの蔵王産業(東京都江東区)と日本カーペットタイルリセット協会(東京都江東区、以下JCRA)が普及を進める「カーペットリセット施工」が注目を集めている。24日、蔵王産業本社ビルにて「カーペットリセット施工」のビルメン向け講習会を開催したところ、参加申し込みが殺到。11日に募集を開始してから10日ほどで定員に達し、再度講習会を実施するという。JCRA会長の畠山文明氏は「50名ほどの来場者を見込んでいたが、当日は約100名が参加することになった」と手応えを感じている。
原状回復工事等で新品へ交換され、簡単に廃棄されていたタイルカーペットを洗浄、再利用するのが「カーペットリセット施工」の最大の特長。蔵王産業が開発した「バルチャーオートリセッタPRO」でタイルカーペットを1枚ずつ丸洗いする。投入されたカーペットはパイルが起毛され、新品同様の仕上がりになる。洗浄後は乾いた状態になるので貼り戻しを短時間で行える。
昨年7月に一般社団法人としてJCRAを設立。現在正会員は8社を数える。今回の講習会はビルメン会社に対して「リセット施工」の認知度を高めつつ、リセット施工を採用することで事業機会の拡大に寄与する点を中心に説明がなされた。畠山氏は「今回はビルメン会社が対象だったが、リセット施工を採用することで清掃作業を簡略化でき、障がい者雇用にも繋がる。施設オーナーと連携できる」との見解を示す。今後ビルオーナーを対象にした「リセット施工」の導入メリットについてセミナー開催を予定している。