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UDS インバウンド事業者の為のコワーキングスペース

2017.01.30 11:14

「INBOUND LEAGUE」開業
UDS(東京都渋谷区) は、今年9月新宿にインバウンド事業者のためのコワーキングスペース「INBOUND LEAGUE」(インバウンドリーグ)を開業する。同施設はインバウンド事業向けサービスを国内でいち早く手がけてきた、やまとごころ(東京都新宿区)をパートナーに迎え、UDSが企画・設計・運営を行う。
UDSは働き方が多様化する中「働く場」もまちづくりの大切な要素の一つと考え、平成25年よりコワーキングスペース「LEAGUE」を展開する。「Best Colleague for Good Community」をコンセプトに、ビジネスにつながる入居者間のコミュニティ形成とまちに開かれた働く場づくりを目指す。東京や京都などのホテル企画・設計・運営プロジェクトをはじめとして、鹿児島県薩摩川内市や新潟県上越市、福井県福井市の公共施設など全国各地で地域活性プロジェクトを手がけている。いずれの地域でも共通して人口減少をはじめとする課題解決のひとつとして、交流人口増につながるインバウンド需要の高まりを感じていた。
今回パートナーシップを組むやまとごころは、日本のインバウンドビジネスを盛り上げ、世界中に「日本ファン」を創り出すことを使命として平成19年に設立。日本最大のインバウンドビジネスプラットフォーム「やまとごころ.jp」を運営するインバウンド事業者の先駆け的企業。同社では観光事業者から自治体、ベンチャーなど、インバウンド関連の幅広いネットワークを有する中、インバウンド事業関係者が集まり、情報共有やネットワーク作りができる実際の「場」の必要性を感じていた。
 UDSでは平成25年よりコワーキングスペース「LEAGUE」を展開しており、これらを背景にこのたびインバウンド事業者向けの新たな拠点として「INBOUND LEAGUE」開業が決定した。UDSは、事業性と社会性を実現するしくみ=「システム」で都市を豊かに楽しくすることを目指し、まちづくりにつながる「事業企画」「建築設計」「店舗運営」を手がける。コーポラティブハウス事業からスタートしたUDSはユーザーのニーズを引き出し調整するコーディネート力を基盤に、同事業で培った「エンドユーザー視点」と、企画から設計、運営まで全てを手がけることができることを強みとしている。教育施設をリノベーションした「ホテル カンラ 京都」など建物の再生活用をはじめとした不動産リノベーション事業や、子供の職業体験施設「キッザニア東京」など、独自の仕組みをもつ施設の企画・設計・運営において数多くの実績を有している。全国でホテル・ホステルを7か所運営し日々数多くの外国人ゲストを迎えており、中国現地法人、誉都思では中国人を中心とする約40名の社員が、日本同様のプロジェクトを北京、上海、海南島などで手がける。
 「INBOUND LEAGUE」では コワーキングスペース、サービスオフィス機能に加えてインバウンド旅行者が情報収集に立ち寄れるイベントスペースも設け、会員が観光や商品などのPRを行いながらインバウンド旅行者のニーズを掴むことのできる場を提供する予定。
 「INBOUND LEAGUE」は日本各地で様々な「場」の企画・設計・運営を行ってきたUDSの実績と、インバウンドビジネスにおけるやまとごころのナレッジ・ネットワークを重ね合わせ、民間企業、行政機関などインバウンドに関わる事業者の情報収集やナレッジ獲得、マーケティングの拠点となることで、インバウンドを通した企業や地域の活性支援を目指す。




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