週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
「プレミアムフライデー」で消費喚起 大手デベロッパー各種イベント実施
2017.02.06 16:47
経済産業省や経団連、小売・旅行業を含めた業界団体が連携し、消費拡大に繋がる取り組みを推進する「プレミアムフライデー」が24日から始まる。月末の金曜日には従業員が15時を目途に退社できるように企業に働きかけ、個人が幸せや楽しさを感じられる有意義な体験(買物や家族との外食、観光等)ができる時間の創出を促すことで、デフレ傾向を変えていくきっかけ作りなどの効果に繋げていく。大手デベロッパーもこの趣旨・意義に賛同し、様々な施策を開始する。
「日本橋再生計画」を推進する三井不動産(東京都中央区)は、日本橋に拠点を持つ企業、商業施設、老舗と連携し、街全体でプレミアムフライデーを盛り上げる施策「プレミアムフライデーin日本橋」を行う。一般来街者にも楽しめるよう2月24日~26日の3日間で開催。「五街道」の起点として古くから人々の交流や文化・芸能の伝統を醸成してきた日本橋ならではの「プレミアム」な体験と日本橋の魅力に触れる機会を提供する。24日16時から「東京エキマチ乾杯in日本橋」、24日~26日は参画店舗による「日本橋プレミアムメニュー」の提供、24日11時30分から「日本橋プレミアム券」大抽選会を実施。8日からイベントの周知のため、各オフィスフロアや商業施設エントランスで「日本橋プレミアムペーパー」を配布する。
三菱地所(東京都千代田区)が主体となって街づくりを推進する丸の内エリアも「プレミアムフライデー」に連動。「仕事を切り上げて、街へ出よう」をテーマに「プレミアムフライデー」を含む2月20日~26日の1週間は「PREMIUM WEEK IN MARUNOUCHI」と題し、11種の山海珍味の壺詰め蒸しスープなどのプレミアムなメニューや国内初となるアメリカのラグジュアリーアイウェアブランドの受注会、プリザーブドフラワーのスペシャルレッスン等、期間限定のメニューや商品・サービスを丸の内エリアの約110店舗で提供。また2月24日は15時に仕事を終えたワーカーが早い時間から食事を楽しめるよう、約130の飲食店舗がランチタイムからディナータイムの間も営業する他、同日15時より丸の内・有楽町エリア内にて合計3000円(税込)以上の購入者を対象に、プレミアムな商品が当たる「プレミアムフライデーチャンス」を実施する。行幸地下通路では厳選した商品を販売する「プレミアムマルシェ」が営業。その他、各施設でも多数の催しを企画している。
加えて東日本旅客鉄道(東京都渋谷区)、三井不動産、三菱地所が連携して丸の内・東京駅・日本橋エリア3拠点を結んで行うキックオフセレモニーや、プレミアムフライデーに限り3拠点をリムジン回遊させるなど、3社一体となってプレミアムフライデーを盛り上げるという。