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住友林業/スタジオ・クハラ・ヤギ 都市木造建築が「第3の選択肢に」

2017.04.10 17:14

木質ビル構造見学会開催
 住友林業(東京都千代田区)は鉄骨造を「木」で耐火被覆した7階建ての木質ビルとしてフレーバーライフ社(東京都国分寺市)本社ビルとなる「国分寺フレーバーライフ社本社ビル」の施工を受注し、昨年10月より着工。今月6日に構造見学会を開催した。
 同ビルは「木質ハイブリッド集成材」を用いた木質ビル。1階~3階までを2時間耐火の鉄骨材を用いて、4階~7階までを1時間耐火の集成材を被覆した鉄骨内蔵型の木質ハイブリッド造としている。規模は地上7階建て。延床面積606・31㎡、敷地面積180・80㎡。  設計を担当したのはスタジオ・クハラ・ヤギ(東京都千代田区)とteam timberize。スタジオ・クハラ・ヤギ代表取締役の久原裕氏は「『国分寺フレーバーライフ本社ビル』は木質ビルとしても『普及型』のモデルです。この技術が確立できれば木質ビルは誰でも建てられるものになります。都市にビルを建てるときにRC造、鉄骨造に加えて木造が第3の選択肢になる時代にできればと思います」と話す。
 見学会は計8回に分けて開催。毎回数十人の参加者でにぎわった。現在は躯体部分の施工が完了。今後は外装、内装、設備の工事を行っていく。竣工は7月頃を予定している。




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