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東京建物 ビルの非常用備蓄品として携帯電話充電量電池を設置

2017.05.01 13:58

 東京建物(東京都中央区)は先月27日、所有するビルの非常用備蓄品として携帯電話充電用電池(非常用マグネシウム空気電池)「Watt SattR」(以下、ワットサット)の設置を開始したことを発表した。
 「ワットサット」は、藤倉ゴム工業(東京都江東区)が東日本大震災での被災経験(福島県南相馬市原町工場)を基に災害発生時における情報の入手・伝達に欠かせない携帯電話・スマートフォンなどへの充電の重要性に着目し、1人でも多くの人が充電を行えるよう昨年9月に開発・製品化した簡易発電機(非常用マグネシウム空気電池)。スマートフォン5台を同時に充電でき、持ち運びが容易なコンパクトサイズで長期保管(保証5年間、保管10年間)も可能な製品だ。東日本大震災発生時には首都圏においても帰宅困難者の多くが携帯電話の充電切れや充電器の売り切れに直面し、家族や友人への連絡が取れないなどの状況が生じた。今回同製品を設置したことにより、ビルに入居しているテナントは非常時や停電時においても携帯電話の充電が可能となる。
 東京建物グループは「新宿センタービル」に既存超高層ビルとして世界初となる長周期地震動対策工事を実施するなど、入居しているテナントの安全・安心に向けた各種施策を行っている。同社は「これからも安全・安心・快適の提供を含めたサービスレベルの向上を図り、これまで以上にお客様に選ばれるグループを目指してまいります」としている。




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