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不動産競売流通協会 「第7回競売不動産取扱主任者」資格試験概要発表
2017.05.01 14:02
競売不動産のプロのニ-ズ高まる
不動産競売流通協会(東京都港区)は2017年度「第7回競売不動産取扱主任者」資格試験日を12月10日に行うと発表した。
今回7回目を迎える同試験は不動産競売の専門家として、一般消費者に不動産競売のアドバイスおよびサポートもできる不動産のプロ「競売不動産取扱主任者」としての必要な知識を身につける目的で設立された。現在、金融従事者も含め約2500名の競売不動産取扱主任者が全国で活躍している(合格者は5000名以上)。
マイナス金利導入後1年が過ぎ、「金融資産より不動産」という投資家をはじめ、サラリーマン大家、不動産第一次取得者などの一般消費者が「不動産のセカンドマーケット=競売不動産」に着目、競売に対する日々の問い合わせは急増。一方、債務超過で悩む債務者からの相談も増え、「競売不動産を相談できるプロ」の育成が急務となっている。
実際「競売不動産取扱主任者」が競売だけでなく任意売却のツールとしても活用できるため、資格を切り札として業務に生かしていける宅建業者、金融機関従事者が増加、最近では不動産業界および金融業界への就職を目指している学生の受験も多くなってきている。
今年3月には初めての更新登録(5年に1度)が行われ、第1回資格保有者の大半が更新登録。「競売不動産取扱主任者」はFKR個人会員への加入が可能となり、協会活動や実務講習に参加するなど、主任者登録後もより実務的な知識のステップアップと異業種交流ができるよう協会ではバックアップを図っている。
試験案内配布期間は8月1日~10月31日、試験申し込みはインターネットによる申し込みが10月31日23時59分まで、郵送による申し込みは同日消印有効となっている。場所は全国12会場で開催される。