週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
ノナカウッドプロダクツ 優れた断熱・防火性能を有する木製防火ドア
2017.05.15 10:38
ノナカウッドプロダクツ(東京都千代田区)が製造・販売している木製防火ドアは画期的な製品といえる。同社は高級リゾートホテルのデザイン性豊かな木製ドアをオーダーメイドで数多く手掛けた実績を持ち、大手施工元企業からの信頼も厚い。1993年より開発を始めた同製品は火災事例を参照。木製ながらも高い断熱性と耐火性を実現。2年後には早くも乙種防火認定を取得してオフィス向けとしての展開を始めた。製品価値を高めるために発売当初からISO品質マネジメントシステムを設け、品質を維持し続けている。
同製品は地球環境に配慮して植林材の桐を採用。断熱性の相乗効果によって快適に過ごすことができ省エネ性能も高い。
木製防火ドア製品には幾度もの開発試験が課せられる為、売値が高騰してしまう難点がある。しかし2020年に開催される東京オリンピックの概念には、都会と緑の共存への思いが込められており、経済産業省は木製防火製品に対してのブランド化も推薦している。
代表取締役社長の野中晃氏は、グローバルスタンダードの概念に基づいて世界各国のグローバルフォーラムに精力的に参加。その中でも最大の「北京グローバルフォーラム」では同社の製品が一躍注目を集めたという。
日本でも「木の総合文化(ウッドレガシー)を推進する議員連盟」が発足し、政府を代表して今井敏林野庁長官が同連盟の活動への期待を述べている。
野中社長は「木製サッシ開発を行う事で木の温もりを多くの人に伝えたい」と今後の豊富を語った。