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日本リージャス 羽田空港内にレンタルスペース開業
2017.06.12 17:40
待ち時間を活用したビジネス需要狙う
日本リージャス(東京都新宿区)は先月31日、レンタルオフィス・会議室・ビジネスラウンジとして利用できる「リージャスエクスプレス羽田空港第1ターミナル」を、羽田空港国内線第1旅客ターミナルのマーケットプレイス5階にオープンした。
世界120カ国でレンタルオフィスを展開するリージャスグループは、1998年に日本へ進出。以降、東京都心をはじめ主要オフィスエリアを中心にレンタルオフィスを出店してきた。現在同社は有人の受付サービスを含む高品質なレンタルオフィスブランド「リージャスビジネスセンター」のほか、完全無人運営で低価格が特徴の「オープンオフィス」、コワーキングスペースを主体とした「スペーシス」といったビジネスモデルを展開。今回羽田空港内に開業した「リージャスエクスプレス」は、日本国内では昨年4月に関西国際空港内で第1号店が開業し、今年2月には阪急電鉄の沿線3拠点で同時開業している。駅や空港といった人が集まるポイントに出店する「リージャスエクスプレス」は、月単位や年単位での固定利用客のほか、待ち時間を利用した短時間利用客を取り込むレンタルオフィスである。
「リージャスエクスプレス羽田空港第1ターミナル」は、個室タイプ・半個室タイプのレンタルオフィス、仕切りのないコワーキングスペース、ビジネスラウンジ、会議室で構成されており、日本リージャス代表取締役の西岡真吾氏は「各地への出張が多い大手企業のサテライトオフィスや、空港での業務を主体とする航空会社や旅行・観光業のサテライトオフィス、羽田空港内に出店している各店舗のバックオフィスとしての需要を見込んでいます」と話す。
羽田空港国内線旅客ターミナルの管理・運営を行う日本空港ビルデング(東京都大田区)では、第1旅客ターミナルの5階エリアにおいて、ビジネスマンをターゲットとした複合商業施設の開発を進めるビジネスモールプロジェクトを展開している。「リージャスエクスプレス羽田空港第1ターミナル」は、このプロジェクトの第1フェーズとして開業するもの。今後も2018年夏のグランドオープンに向けて、多様な需要に応じた施設を順次展開する予定だ。