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フリーダムアーキテクツデザイン VRで図面の中を「自由に歩く」体験を

2017.06.19 11:25

 デザイン住宅を手掛けるフリーダムアーキテクツデザイン(東京都中央区)は、クライアントからヒアリングした要望をもとに三次元の住宅モデルを作成し、モデル内部をVR(仮想現実)で自由に歩くことができるサービス「VRアーキテクツシステム」を展開している。サービス対象者は一部のクライアントに限定していたが、同社はサービス対象者の拡大を発表した。
 「VRアーキテクツシステム」は、住宅の設計の初期段階からBIMソフトウェア「REVIT」を活用し、住宅の完成イメージを外観や内部空間に至るまで三次元の立体モデルで作成する。そのモデルデータをVRヘッドマウントディスプレイ「HIC Vive」と連携させることで、図面の中を自由に歩く体験が可能となり、平面図では分かりづらかった室内の奥行感や天井高をよりリアルに確認することができる。さらに、家具やインテリアもモデル内で具体的に再現するため、ソファやテレビといった家具・家電の配置、壁材と空間のマッチングなども、全てモデル内で確認することができる。
 一般的に、VRのコンテンツ制作は一件あたり400万円程度の費用が目安となるが、「VRアーキテクツシステム」は全て内製化されているため、無料での制作を実現している点も特徴といえる。




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