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野村不動産/三越伊勢丹ホールディングス フィリピン不動産複合開発事業へ参画

2017.07.17 16:52

日系デベロッパー・日系小売業による開発は初
 野村不動産(東京都新宿区)と三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区)は10日、フィリピン大手不動産会社のFederal Land Incorporated(以下Federal Land)と共同で開発するフィリピン・マニラにおける大型複合開発案件についてフィリピン競争委員会へ申請を行ったことを発表した。3社は合弁会社を設立し、フィリピンのマニラ首都圏にあるボニファシオ・グローバル・シティ地区に位置する、Federal Landが開発したグランド・セントラルパーク地域において分譲住宅及び商業施設の不動産複合開発に共同で取り組む。2018年に着工、2020年に商業施設が開業予定、2025年に全体竣工を予定している。同プロジェクトは分譲タワーマンション4棟と、下層階での商業施設を組み合わせた大型開発で4棟を開発。建物規模は地下4階~地上51階(最高棟)、延床面積約11万2000㎡(住宅部分)、敷地面積は約1万5000㎡。総戸数は約1400戸。日系デベロッパーと日系小売企業参画によるフィリピンで初めての複合開発プロジェクトとなる。
 開発エリアはオフィス開発の進むビジネス地区であると同時に高い人口の伸びを示し、住宅需要も高まっており、野村不動産は「『日本』をコンセプトとした住宅分譲事業及び日本での小売事業のノウハウを生かした商業施設開発を行うことで、フィリピンにおいて上質で新しいライフスタイルの提案をしてまいります」としている。




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