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NTT都市開発 京都市の歴史的小学校をホテルに
2017.07.17 16:51
NTT都市開発(東京都千代田区)は13日、元京都市立清水小学校跡地開発プロジェクトの実施について、京都市および清水自治会連合会の三者で三者合意書を締結したと発表した。
跡地は建物を活用したホテルとして再生される予定で、今後京都市と土地賃貸借契約を締結する。今回のプロジェクトはNTT都市開発が開発から経営まで行う初の直営ホテルとなるが、運営はプリンスホテル(東京都豊島区)に委託する。
清水小学校は明治2年の開校。地域住民の寄付によって生まれたいわゆる「番組小学校」のひとつで、現在の建物は昭和初期に建てられた。清水寺へ続く通り沿いに面し、周辺は店舗が多く観光客でにぎわう好立地に立っている。NTT都市開発では、「記憶を刻み、未来へつなぐ」をコンセプトに、歴史を生かした開発に取り組むとしている。建物の意匠を残し、重厚感のなかに奥ゆかしさを漂わせる高品位なホテルを目指す。
また敷地内には集会所を設置し、小学校時代からの地域コミュニティの核という役割も継承させる。集会所は非常時には避難所としても使われるという。
建物は地上4階建てのRC造で、完成時の延床面積は約6800㎡。平均面積50㎡以上の客室50室を擁し、2019年夏ごろの開業を予定している。