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野村不動産 「本郷真砂南地区」再開発の事業協力者に選定

2017.07.24 17:34

 野村不動産(東京都新宿区)は18日、東京都文京区本郷四丁目で計画推進中の「本郷真砂南地区第一種市街地再開発事業」の事業協力者に選定されたと発表した。
 地元権利者により15年近く「街づくり」の検討が行われてきたが、2013年5月に地元権利者の発意により「本郷真砂南地区まちづくり協議会」が組成。同年6月に野村不動産が協議会の一員として選定され、2017年3月に本郷真砂南地区市街地再開発準備組合が設立。6月25日に「第1回本郷真砂南地区市街地再開発準備組合総会」が開催され、野村不動産が事業協力者に選定された。
 施行区域面積は約0・3ha。地下鉄「春日」駅、「後楽園」駅の2駅4路線が利用できるなど利便性に優れた場所に位置しており「文京シビックセンター(文京区役所)」の直近でもある。開発予定の建物は「春日」駅と直結する予定だ。新たに開発されるのは住居、商業等を主要用途とし、2019年3月に都市計画決定、2020年4月に組合設立認可、2021年9月に着工、竣工は2024年3月を予定している。
 近隣商店の賑わいの衰退、開発地の西側に面している白山通りや近接する春日通りが「緊急輸送道路」に指定されている一方、狭い道路や行き止り道路が多く、消防活動や災害時の避難に支障が出る恐れ・住宅密集による延焼の恐れ等の課題を多く抱えている。野村不動産は「現況の課題解決を踏まえて権利者や周辺地区の皆様の発展にも寄与する文京区の玄関口にふさわしいランドマークとなる街づくりの整備実現を目指してまいります」としている。




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