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エー・エス・ディ 建築工事の進捗を撮影しクラウド上で管理

2017.08.07 13:56

現場監督の負担軽減・省エネマネジメントにも効果
 近年、建築の現場では職人不足や職人のスキルの低下などが大きな問題となっている。同様に、工程監理を行う職人に指示を出す側の現場監督も人材不足が表面化し、工事の遅延や延期といった問題を引き起こしている。こうした問題を解消するアイテムとしてエー・エス・ディ(横浜市港北区)では、スマートフォンなどで撮影した現場の状況をクラウド上で管理し、遠隔地からでも工事の進捗を確認できるシステム「目視録」の提供を行っている。
 この「目視録」は、現場で撮影した工事の進捗状況を、専用のアプリを通じて管理するというもの。撮影した画像だけではなく、施工報告書も併せて編集して保存することが可能で、現場監督が直接現場へ赴くことなく、工事の状況を正確に把握することが可能になる。クラウド上で管理されている情報は閲覧制限を項目別に設定することも可能で、一部の閲覧権限を施主にも与えることで、施主側の信頼性の確保にもつながる。内山岳彦社長は「ある現場監督は『目視録』を導入し、作業品質やスピード感を維持しながら工事現場を訪問する回数が半減したという報告を受けています。複数の工事案件を抱える現場監督にとって効率的な業務にお役立て頂ける商品です」と話す。
 また、「目視録」は工事現場以外でもビルメンテナンスや設備管理といった場面においても、これまで現地を訪問しなければ分からなかった作業進行の詳細まで、スマートフォンなどで即座に把握することが可能となっている。内山氏は「設備運用の情報管理に活用することで、効率的なビルの省エネマネジメントにも効果を発揮でき、ビルの資産価値を高めることができる」と述べる。
 「目視録」はこれまで累計導入実績230万件を超える現場で活用され、2016年には「先進的なリフォーム事業者表彰」で経済産業大臣賞も受賞している。近年は「手抜き工事」による建築業務への不信感が施主側に広がってきているが、「目視録」は工事の進捗をリアルタイムで施主を含め共有することが可能なシステムとして、今後も採用実績を伸ばしていきそうだ。




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