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日本カーペットタイルリセット協会が定時総会開催
2017.09.11 13:23
タイルカーペット再生に追い風
「リセット施工(再生洗浄)」の普及拡大を目的に2016年7月に設立された日本カーペットタイルリセット協会(東京都江東区)の第1回定時総会が5日、6日に開催された。
リセット施工とは蔵王産業(東京都江東区)が開発したカーペット丸洗い再生マシン「バルチャーオートシリーズ」を活用し、タイルカーペットを投入し丸洗いすることで新品同様に再生する清掃技術のこと。従前「汚れたら廃棄」が当然だったタイルカーペットの寿命を飛躍的に伸ばし、廃棄物削減に寄与すると期待されている。
総会では昨年度の活動内容を報告した他、今後の活動方針について説明が行われた。冒頭の挨拶で同協会の会長を務めるエムシープランナーズ(東京都江東区)の畠山文明氏が「1年の活動は手探り状態だった。ここにきて世の中からの期待が大きいということを肌で感じている」と述べたが、確かにリセット施工の需要拡大に向けて強烈な「追い風」が吹いている。公的機関が率先して環境物品を積極的に調達するように求める法律「グリーン購入法」においてリセット施工が特定調達品目への登録申請をしており、仮に登録されれば公的機関に「調達義務」が発生することになる。また障害者優先調達推進法が策定されたことで、障害者でも作業可能なリセット施工の需要拡大が見込まれているという。
将来的にタイルカーペットは廃棄しない時代が来るのかもしれない。オーナーにも対応が求められそうだ。