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森ビル 館内物流の実証実験 六本木ヒルズに自動走行宅配ロボット

2017.10.16 14:05

 森ビル(東京都港区)はZMP(東京都文京区)と合同で、日本初の自動走行型宅配ロボット「CarriRo Delivery(キャリロデリバリー)」の実証実験を六本木ヒルズで行う。
 物流において荷物量の増加や人材不足が課題となるなか、特に求められているのが集配先から届け先までのいわゆる「ラストワンマイル」の効率化だ。六本木ヒルズでは2003年の開業時から集荷や配送を集約する共同物流センターを設置し、集配の効率化を図っている。  今回の実験は、住む、働く、遊ぶ、学ぶといった様々な機能をもつ六本木ヒルズを舞台とし、垂直移動から平面移動まで多様な物流形態を想定。実際の街における技術面、サービス面の検証を行う。
 第一段階として、同ロボットを使用して六本木ヒルズ内の物流センターから森タワー内のオフィスまで、エレベーターを使用して書類等の荷物を配送する実験を実施する。今後は物流センターからテレビ朝日の社屋など、六本木ヒルズ内の各施設に荷物を運搬する実験もスタートさせる予定。将来的にはオフィスワーカーへのコーヒーのデリバリーや居住者への荷物の配送など、六本木ヒルズの利便性向上のため自動宅配ロボットの導入を検討していくという。実験は10月8日から2018年3月末まで。




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