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インヴァランス 米国AI開発ベンチャーに出資
2017.10.16 13:52
マンション開発にAI・IoT導入
インヴァランス(東京都渋谷区)は2日、新たな戦略として本格的にIoT事業に参入することを発表。その第一弾として米国のAI開発ベンチャー企業、Brain of Things社(米国カリフォルニア州、以下BoT社)に出資する。
同社は2004年5月の創業以来、投資不動産のデベロップメント事業を行ってきて、これまで計96棟の自社ブランドマンションの提供を行っている。昨年12月からは将来的なIoT事業への参入を視野に、自社で開発したIoT「alyssa.(アリッサ)」を搭載したスマートホームを自社ブランドマンション495戸に導入。「IoT×不動産」時代に向けて取り組みを続けていた。
BoT社はAI開発ベンチャー企業。2015年より居住者の生活習慣を様々なデータからAIによって学習、より快適な住環境を提供するAIスマートホーム「CASPAR(キャスパー)」を提供している。米国では2016年に「CASPAR」を搭載したアパートがスマートホームとして200戸建設されていて、今後この戸数は増えることが予定されている。
今回の出資によりBoT社のAIスマートホーム「CASPAR」を導入することにより、BoT社の日本でのスマートホーム開発を支援していく。また今後も米国を中心にIoT・スマートホーム・AIに関して新技術等を持つスタートアップに資金面・事業面で支援を行っていくとともに、自社でもIoT製品を企画・開発し、一般販売、およびIoT・AIを搭載したマンションの分譲を行っていく予定だ。