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小田急グループで「おもてなし」 インバウンド向けコワーキングスペース開業
2017.10.23 12:40
小田急電鉄(東京都新宿区)の子会社で、リノベーション事業を主とするUDS(東京都渋谷区)は20日、新宿にインバウンド関連事業者向けコワーキングスペース「INBOUND LEAGUE(インバウンドリーグ)」を開業させた。「インバウンドリーグ」は小田急不動産(東京都渋谷区)が取得した地上8階建てのビル1棟をUDSが「インバウンド」のテーマでリノベーションを企画・運営するプロジェクト。インバウンドベンチャーのアンバサダー組織「ILER(アイラー)」を結成し、交流会や勉強会、事業のPRや資金調達のためのプレゼンができるピッチイベントなどを開催していく。
新たなビジネスの誕生を支援するが、既にUDSとやまとごころ(東京都新宿区)の2社による訪日外国人旅行者を対象とした旅行関連事業を手掛けるベンチャー企業「ELLISTA(エリスタ)」が誕生している。1階にはエリスタのツアーデスクと国内の観光情報を集めたスペース、7階には外国人専用シェアハウスを設け、居住者やそのリレーションで集まる在日・訪日外国人に向けたイベントや仕事マッチングフェアなどを積極的に開催する。また8階の和サロンでは外国人に人気のある禅や書道、茶道や華道、狂言など日本文化体験イベントを定期的に開催。
UDSは今後地方自治体や企業のインバウンド担当者に向け「インバウンドリーグ」に集まる在日・訪日外国人のネットワークを活用し、リアルなニーズに基づくインバウンド戦略を提案する。