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第16回「屋上・壁面緑化技術コンクール」屋上緑化部門 「大手町の森」環境大臣賞受賞

2017.10.23 12:27

 東京建物(東京都中央区)、大成建設(東京都新宿区)、内山緑地建設(福岡県久留米市)は17日、「第16回屋上・壁面緑化技術コンクール」(公益財団法人都市緑化機構主催)・屋上緑化部門の最優秀賞となる「環境大臣賞」を受賞した。
 同財団が実施する「都市の緑3表彰」のひとつで、「屋上・壁面緑化技術コンクール」は、これまで緑化が困難とされてきた屋上や壁面等の特殊空間の緑化について意欲的に取り組み、優れた成果をあげている民間企業、公共団体、個人等を顕彰することにより、屋上等特殊空間の緑化技術の一層の普及促進を図り、都市環境の改善を進め、豊かな都市計画の実現に寄与することを目的とするもの。
 「大手町の森(大手町タワー)」は超高層建築の足元に広がる人工地盤上の緑地。森の一部を原寸で、事前に別の場所で施工する「プレフォレスト」により、野生生物や植物のモニタリングを行い、森の成熟化に向けて安定した生育が確認されている。評価ポイントは「プレフォレスト」手法を用いた様々な工夫、モニタリングを併用した管理フォローの見直しと管理者のスキルアップなどにより、都市機能の更新やヒートアイランド現象の緩和、地域生態系の向上と共に都市に新しいアメニティの提供を実現したことが高く評価された。
 人工地盤上に、深さ0・9m~1・6mもの土厚を確保し、木々が根を張り健全に生育できる基盤を整備し、木々の蒸散作用や土壌の保水作用で都心のクールスポットをつくり、都心のヒートアイランド現象緩和に貢献するだけでなく、豊かな生物相を持つ皇居の緑地からこの森へ生き物たちが行き交う生態系ネットワークの形成に貢献している。




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