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森トラスト 「(仮称)赤坂二丁目プロジェクト」整備方針を決定

2017.12.18 17:41

赤坂エリアの文化・観光拠点整備へ
 森トラスト(東京都港区)は13日、「赤坂ツインタワー」跡地を中心とした敷地ですすめている「(仮称)赤坂二丁目プロジェクト」の整備方針をまとめたと発表した。今後、東京圏国家戦略特別区域のおける特定事業の認定を受けるべく、手続きをすすめていく。
 開発にあたっては、赤坂エリアに残る「江戸型山車(えどがただし)」の修復・展示を施設内で行うほか、日本の歴史文化に興味を持つ観光客のニーズを満たす日本発のブランド発信施設の整備や、訪日外国人を受け入れるホテルの誘致など、観光支援機能を導入。エリアの国際競争力強化を推進する。
 また歩行者ネットワークの強化と緑地化を推進するとともに防災性も向上させ、歩行者通路は重層化して電線類も地中化、歩きやすい街並みを形成する。緑地面積は5000㎡を予定しており、環境負荷低減へ取り組みと防災対応能力の強化を両立させる。
 森トラストでは、赤坂エリアに隣接する虎ノ門エリアで「東京ワールドゲート」プロジェクトもすすめている。両プロジェクトをあわせ、伝統や歴史文化と日本各地の魅力を伝える新たな文化発信拠点の構築を目指すとしている。
 プロジェクトによって建設される建物は敷地面積約1万5700㎡、延床面積22万㎡の鉄骨造(一部鉄筋コンクリート)で、地上43階地下3階。用途はオフィス、ホテル、サービスアパートメント、店舗、展示施設、診療所など。工期は2019年度から2024年度を予定している。




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