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アイリスオーヤマ 建築内装資材市場に参入

2017.12.18 17:15

 アイリスオーヤマ(仙台市青葉区)は11日、法人事業の基盤拡大を図るために建築内装資材の市場に事業参入すると発表した。
 同社は法人向けLED照明を通じて販路を開拓した建築現場に対して、顧客の建築ニーズに更に応えるために、建築内装資材を製造・販売する。同製品群はLED照明と同様に中国・大連工場で製造することにより、電気部品・金属などのあらゆる素材やカテゴリーの商品を供給することができ、法人向けLED照明を軸とした建築環境への複合的な提案が可能になる。さらに、大連工場を起点とした独自のプラットフォームを活用することで日本国内への物流効率も高めることができる。
 建築市場は、首都圏を中心に2020年を見据えた大型施設の建設需要や商業施設の再開発に伴い更なる市場拡大が見込まれており、メーカーベンダーとして培ってきたノウハウを生かし、建築内装資材における商流の簡素化とシナジー効果を図っていく。
 同社は「今後、建築内装資材にLED照明を組み合わせたハイブリッド型の製品開発を行うことでラインアップを拡充し、従来の照明環境を変革する取り組みを行っていく。2018年2月竣工予定の『つくば工場』は、国内最大規模の5万1786パレットの自動倉庫を備え、今後の事業拡大に伴う物流量の増加と取り扱い商品数の増加にも対応する。照明事業を通じてコスト削減だけでなく、空間の快適性向上に繋がる省エネルギー社会の実現に貢献することで法人事業の基盤拡大を図っていく」とする。




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