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住友林業 民泊事業へ参入 百戦錬磨と業務提携
2017.12.18 16:41
住友林業(東京都千代田区)は百戦錬磨(仙台市青葉区)と新たな事業領域の創出のため業務提携契約を締結、住宅ストックを公認民泊施設として活用する民泊事業に参入すると発表した。両社の強みを生かし、地方創生を目指した「古民家再生」や「農泊推進」などの新たな宿泊需要を起点としたニューツーリズム推進にも取り組む。
今回の業務提携は15日に発表。これにより、住友林業内に「民泊推進窓口」を設置、収集した情報を両社で事業化検討することでインバウンド需要の取り込みや旅行者の満足度向上に取り組む。加えて、同社の民泊施設の運営を百戦錬磨が担い、新たな宿泊需要を換起するハード・ソフトの企画を共同で開発し、空き家の利活用や不動産バリューアップの取り組みを推進する。
今回の事業参入の背景には、インバウンド需要が増加し宿泊施設不足に陥っていることが第一にある。
加えて、国内の民泊市場は旅館業法の衛生基準や消防などの設備用件を満たさない物件が多く、安心・安全面で課題を残す。v
来年6月に住宅宿泊事業法が施行されるなど、法整備が進むことを踏まえ、住友林業では中長期的に成長が見込まれる宿泊・民泊市場を新たな事業領域ととらえ、住宅事業で培った快適な空間設計・施工力、木材・建材事業で培った資金調達力を背景に、リノベーションによる良質な民泊施設を提供していく。