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西武鉄道 「所沢」駅複合開発 「グランエミオ所沢」開業日は3月2日

2018.01.22 10:54

 西武プロパティーズ(埼玉県所沢市)が推進する「所沢」駅前での再開発が3月に第一期開業を迎える。これにより西武グループでは沿線価値の更なる向上を図る考えである。
 第一期開業日として3月2日にオープンする77店舗のうち西武鉄道沿線初出店は37店舗。ショッピングセンター初出店の店舗や公共サービス機関など幅広い業種を集積した。
 開発は既存駅舎と既存店舗の一部を生かしつつ、新たに線路上と東口社有地、既存店舗の跡地などを活用して線路上に3階建て相当、東口には地上5階建てのビルを建設し、駅舎と商業施設の複合施設として運用する。
 建物2階には「所沢」駅の改札口を設置し、駅コンコースからグランエミオへ直接出入りすることが可能になる。二期開業時の2020年夏には駅の東西を結ぶ自由通路を刷新するとともに既存の改札と向き合う位置にも改札を設置。駅の利便性と施設全体の回遊性をさらに向上させる。
 西武グループでは「所沢」駅周辺をはじめとする沿線開発を活発化させており、駅西口でも西武鉄道所有の車両工場跡地(約5万9000㎡)において広域集客型の商業施設を核とした大規模開発を計画している。こちらは2020年代半ばの開業を目指す。
 施設は埼玉西武ライオンズともコラボ。3階にはライオンズや野球場をイメージしたキッズトイレを設置する。野球場に見立てた空間はライオンズのイメージカラーであるブルーを基調とし、壁やトイレのドアノブにはボールやバットを据え付けるなど野球場の雰囲気を再現する。また建物2階にはプロ野球観戦チケットやチームオフィシャルグッズを販売する「ライオンズストア」が出店。チームの所沢市移転40周年記念事業の一環で、地域に根差したファン拡大につなげる。
 建物は敷地面積3万9400㎡、延床面積11万6000㎡(うち増築部分約6万6400㎡)、地上5階地下2階の鉄骨造。店舗面積は約1万8500㎡で、二期開業後の店舗総数は120店舗を予定する。




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