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葛飾区の元職員寮最上階フロアをアートルームに

2018.01.29 13:15

アーティスト14名が柴又の魅力を発信
 R.project(千葉県安房郡)は東京都葛飾区柴又で運営する宿泊施設「Shibamata FU-TEN Bed and Local」の最上階フロアをアートルームとして使用し、国内外14名のアーティストが柴又の魅力を発信する新プロジェクトの発足を発表した。
 同施設は元々葛飾区の職員寮で、現在は柴又の懐かしい魅力に触れられる宿として運営している。今回のプロジェクトでは、1階から4階までの客室のうち4階をアートルームに活用。国内外のアーティスト14名が自らのフィルターを通して「柴又を表現した部屋」を制作するという。アーティストのプロデュースは、米国ニューヨークと表参道にある現代アートのギャラリー「hpgrp GALLERY」が担当。参加アーティストは4回に分けて選出され第一弾は伊藤桂司氏、平山昌尚氏、リカルド・ゴンザレス氏、庄島歩音氏など14名が発表された。
 柴又エリアは昭和の下町風情が色濃く残る町で、昨年11月には国の重要文化的景観として文化審議会より文部科学大臣への答申が出された。がその一方で観光地としては、訪来客の滞在時間が短いことや外国人観光客からの認知度が低いなど課題もあった。同社はプロジェクトを通して「柴又の発信力を高め、新たな発見が生まれるような体験を提供していく所存です。そのことにより、観光地としての課題も克服が可能になると考えています」と意気込む。
 なお同プロジェクトは今後クラウドファンディングでも支援者を募り、さらなる地域活性化に注力していく。




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