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ダイキン工業 業界初採用冷媒の業務用マルチ 高い省エネ性を実現

2018.02.19 17:00

 ダイキン工業(大阪市中央区)は今年8月、業界初の低温暖化冷媒「HFC―32(R32)」を採用し、従来機種より大幅に環境性を高めた業務用個別運転マルチエアコン「GREENマルチ」を発売すると発表した。
 同製品は、業務用の個別運転マルチエアコンで初めて、環境性と省エネ性に優れる低温暖化冷媒HFC―32を採り入れた。HFC―32は従来の「R―410A」に比べて地球温暖化係数(GWP)が低く、エネルギー効率に優れ冷媒充填量が削減できるため、本製品の冷媒による温暖化影響は、同社従来品に比べて76%の削減を実現。これはオゾン層破壊物質の削減を定めた「モントリオール議定書」の2016年改正における2029年までの削減目標に相当し、さらに使用期間中においても高い省エネ性でCO2排出量を削減し、環境負荷を低減する。室外機は8馬力と10馬力の2種類。室内機は10種類から選べる。
 同社は今後も、冷媒と空調の双方を取り扱うメーカーとして、省エネ性にも優れ、より環境への影響が低い冷媒・空調機器の普及を着実に進めていくことで、地球温暖化の抑制と顧客満足の両立を目指すとしている。




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